- 2015-2-7
- 書評
著者 中村 明
1935年生まれ。早稲田大学名誉教授。『感情表現辞典』『日本語 語感の辞典』『感覚表現辞典』『センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント』など著書多数。
これに使える!
ブログ ★★★★★
レポート ★★★
メール ★★★★
企画書 ★★
小論文 ★★
ざっくり紹介!
国立国語研究所、早稲田大学などで文体論・表現論に関わってきた著者が、日本語の感触の違いを解説する本。
たとえば「快調」「好調」「順調」、この3つの言葉のうち、もっとも調子がいいのはどれか?
「過日」「先日」「この間」はどう使い分ける?
など、Q&A形式で読み進めていくうちに、読者は語感の面白さや繊細さを体験していきます。
本書の例にもありますが、レストランのメニューを考えるとき「ピザ」と書くより「ピッツァ」と書くほうが本格的なイメージが生まれるかもしれません。
言葉の使い方に意識的になることで、文章を書くときにぴったりのイメージを伝えられるようになります。
本書は、そのきっかけになる入門書といえるでしょう。
ここは押さえろ!
1 日本語の感覚は繊細で微妙
2 選んだ言葉と類義語の違いを、立ち止まって考える
3 名文を意識的に読んで、言葉のセンスを磨こう
追記代わりのメモ
スキマ時間に、1問ずつ楽しみながら読みました。
言葉の使い方によって、微妙に変化する日本語の文章。
考えれば考えるほど奥深いですね。
もっともっと勉強が必要だと痛感しました。
日本語の「語感」に興味がわいてきた人には、本書の著者がまとめた『日本語 語感の辞典』を読んでみるのも面白いかもしれません。
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