- 2014-9-14
- 書評
著者 斎藤恭一
1953年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、千葉大学工学部共生応用化学科教授。著書に『道具としての微分方程式』『なっとくする分析化学』『なっとくする偏微分方程式』『理系プレゼンの五輪書』などがある。
これに使える!
ブログ ★
レポート ★★★★
メール ★★
企画書 ★★
小論文 ★★★★★
ざっくり紹介!
理系の学生に向けて、卒論やレポートを書くために必要な文章作法を丁寧にまとめた本です。
理系作文のキモは、とにかく明確に書くということ。
「理系の」「学生のための」と言われると、自分には関係ないと思われる人が多いかもしれません。
しかし、明確にわかりやすい文章を書くために使えるテクニックが盛りだくさんです。
「数字と単位の間にはスペースを空ける」「数字を使って表現する」など、理系作文らしい教えも、使ってみると自分の文章の幅が広がりそうです。
とくに英語ができる人は、本書に紹介されている英語を使った演習にチャレンジしてみると、日本語力がぐっと上達するかもしれません。
ここは押さえろ!
1 文章から「思われる」「考えられる」を削除する
2 否定文はなるべく使用しない
3 段落は3~6の文章でつくる
追記代わりのメモ
著者ご本人が、本文中に「書いた原稿を7回校正する」と言っているように、厳密できっちりした文章術という印象が強い本。
……なのですが、「他人の文章をなおしてはならない」など、ところどころ実体験に基づくエピソードもあるのが、人間らしくて好感が持てます。
この本で改めて知ったテクニックもあり、社会人にもおすすめの一冊です。
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