「一■専心」の■に入る漢字は、次のうちどちらでしょうか?
A:心
B:意
答え:B
「一意専心」で「いちいせんしん」と読みます。
他に心を向けず、そのことのみに心を用いる、という意味です。
そもそも「一意」は、一つの考え、同じ考えという意味。
これを副詞的に使って、一つのことに精神を集中する様子を表すこともあります。
「一意専心」は、若乃花が大関に昇進したときの口上で使ったことで、話題になったこともありました。
1993年のことです。もう20年以上も前のことなんですね。
ちなみに、若乃花と貴乃花の兄弟は、
口上で難しい四字熟語を使うことでも知られていました。
若乃花が横綱に昇進したときは
「堅忍不抜(けんにんふばつ)の精神で精進」というフレーズを使っていました。
堅忍不抜は、我慢強く堪え忍んで、心を動かさないという意味です。
一方の貴乃花が大関に昇進したときは
「不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で」と言っていました。
不撓不屈は、困難に遭ってもひるまず、くじけない様のことです。
横綱に昇進したときは、
「不撓不屈の精神で相撲道に不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」と、
四字熟語をさらに重ねています。
不惜身命はもともと仏教用語で、命を惜しまずに捧げるという意味です。
貴乃花とよく対比して語られる千代の富士の口上は、「大関の名を汚さぬよう、一生懸命がんばります」。
横綱昇進時も同じで、「横綱の名を汚さぬよう、一生懸命がんばります」でした。
一生懸命(一所懸命)も四字熟語には違いないですが、
とてもシンプルですよね。個性が表れているような気がします。
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