「不気味の谷」ってなあに?

不気味の谷

不気味の谷マンガ

カサゴ所長


一般的に、人形や人間型のロボットは、
見た目が人に近づいていくに連れ親近感を生むのですが、
ある程度まで近づいていくと
逆に嫌悪感を感じさせるんですよ。
そのポイントを「不気味の谷」と言うんです。

 

アス美

 

リアルすぎないほうがいいということですか?

 

 

カサゴ所長

いえ、その谷を越えると、
つまりさらに人に近づいていくと
また親近感を増すと言われています。
だから不気味さを感じさせる「谷」なんですね。

 

 

マチダ

なあんだ。僕の顔が気味悪いんじゃなくて、
この人形がちょうど不気味の谷だった
ということですね!

 

 

カサゴ所長

うーん。でも、この人形は不気味の谷とは違うような・・・

 

清子

マチダさんは、もともとデフォルメされたような顔ですから。
むしろマチダさんが不気味の谷にいる人形のようですわ。

 

 

マチダ

僕は人間ですよ!

 

 

アス美

あはは

 

 


 

近頃、「不気味の谷」という言葉を耳にする機会が増えているように感じます。
ソフトバンクのペッパー君など、実用化された人間型ロボットが増えているからでしょうか。

しかし「不気味の谷」という言葉自体は意外に古く、1970年代に東京工業大学のロボット工学者、森政弘教授が提唱した現象です。

その理由は、人に少し似ていると「人間に近い部分」に注目するが、かなり似てしまうと逆に「違う部分」に注目してしまうから、と言われています。
異質なものを排除しようという人間の本能からくる不気味さ、嫌悪感なのでしょうか。

いずれにしても、ロボット開発に携わる人達にとっては忘れてはならないキーワードなのでしょうね。

 

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