「雪辱」は、果たす? 晴らす?
A:果たす
B:晴らす
解 説
オリンピックなど、大きな大会が行われる際に、何度も耳にするのが「前回の雪辱を果たす」という言葉です。
雪辱は、「恥をすすぐこと」「試合・競技などで、前に負けた相手に勝つこと」という意味です。
意味はなんとなく知っている人が多いかもしれません。
しかし、「雪」という言葉が使われていることをちょっと不思議に思いませんか?
雪辱の「辱」はわかりますよね。
訓読みすると、「はずかしめ」です。
「辱めを受ける」などと使います。
実は、「雪」は「雪ぐ」で「そそぐ」と読みます。
これは、「すすぐ」「清める」と同様の意味です。
つまり、雪には「汚名を除き、払う」という意味があるんですね。
辱めをぬぐい去る、という意味で「雪辱を果たす」です。
ちなみに、「晴らす」のは「屈辱」です。
屈辱は、「屈伏させられて恥を受けること」です。
屈辱を晴らす(心に残っていたつらいことを払いのけて快くする)は、自分の心の問題ですね。気持ちを切り替えるイメージです。
対して、雪辱を果たすのは、積極的な行動で恥を払うことを言います。
アスリート達が行うリベンジが、まさに「前回の雪辱を果たす」なんですね。
答え:A
登録無料 2分でわかる!日本語向上ドリルメールマガジン