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犬は「びよ」と鳴いていた

『犬は「びよ」と鳴いていた』

『犬は「びよ」と鳴いていた』という本を読みました。
オノマトペと呼ばれる擬音語、擬態語について解説した新書です。

「日本語はオノマトペが非常に多いのが特徴」と指摘する声も多いですよね。
それにしても、犬は「ワンワン」で「びよ」ではないな、とだまされた気分で手に取った本です。
欧米人は犬の鳴き声がvow wowに聞こえると初めて知ったときも驚きましたが、それでもまだ理解ができます。
どんなに肯定的に考えても「びよ」とは聞こえません。

著者の山口仲美さんによると、犬が「ワンワン」になったのは、江戸時代初めからとのこと。
一方で「びよ」は江戸時代中頃まで使われたとのことでした。

著者の指摘では、ちょうど犬が落ち着いた環境で飼われ始めた頃と一致しているそうです。
野犬はオオカミに似た吠え方をする、ということを考えると、今の犬の鳴き声とは違ったのかも、ということでした。

その他、「あっさり」と「さっぱり」の違い、外国人には「シクシク痛い」と「キリキリ痛い」の違いがわからないなど、勉強になる解説も多くありました。

個人的に一番おもしろかったのは、有名作家のオノマトペの考え方です。

三島由紀夫は擬音語・擬態語が大嫌いで、品がないから作品の中に使わないと言っていたようです。
森鴎外もあまり使わなかったとか。

一方で、北原白秋、草野心平、宮沢賢治は擬音語・擬態語が好きで、多く取り入れながら作品を描いていたそう。

『源氏物語』にいたっては、擬態語で登場人物を表現していたとか。
色彩が鮮明でパッと派手な様子を表す「あざあざ」を紫の上だけに使っていたり、すっきりした美しさを表す「けざけざ」は聡明な美人だった玉鬘(たまかずら)だけに使っていたり。
登場人物の美しさや人柄を表すのにオノマトペとは、すごく斬新ですね。

ビジネスに使う文章にはあまり関係ないように感じる擬音語・擬態語ですが、キャッチコピーや説明書などでもよく使われています。
周りを見回してみると、おもしろい発見があるかもしれません。

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