最近、ビジネス界で話題になっている「ビッグデータ」の説明として適切なのは、どちらでしょうか?
A:webサービス事業者などが膨大な会員データを基盤として行う広告
B:webサービス、金融・保険、通信、流通・メーカー、農業等の一次産業など、幅広いジャンルに活用できるデータ
答え:B
ビッグデータの定義について、
総務省のHPでは「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」であり、
ビッグデータビジネスのことを「ビッグデータを用いて社会・経済の問題解決や、
業務の付加価値向上を行う、あるいは支援する事業」と説明しています。
ただし、「~と定義している例がある」としているように、
まだ定義が固まっているとは言えない状況です。
ビジネス界もビッグデータの活用法を探っている最中と言えます。
とはいえ、今のところおよそ次のような説明ができるのではないでしょ
うか。
(1)これまでのデータベースでは扱えないほど膨大なデータ
(2)ITの発達にともなって爆発的に増大したデータが基になることが多い
(3)単に大きなデータというだけでなく、扱うデータの種類も違う。従来は数値や文字列だったが、文章、音声、動画といったデータ等も含まれる
(4)従来のデータベースは定型化、蓄積、分析という工程を経るが、ビッグデータはリアルタイム性が高く、次々と移り変わる情報をその場で分析する
(5)業種に特定されず、あらゆるジャンルでの活用、また新たな市場の創出も期待できる
誤解を恐れず、さらにくだけた話をしましょう。
たとえばインターネットで時計を買う場合、
あちこちのサイトを見て、いろんな時計を見るのではないでしょうか。
ときには、個人のブログで時計を買った経験談を探すかもしれません。
FacebookやTwitterを参考にするケースもあるでしょう。
このとき、あなたがとった行動を情報とすると、
リアルタイムでどんどん変わっていきますよね。
ビッグデータで扱うのは、このような「変わっていくリアルタイムの情報」です。
それに対して、従来のデータベースは、
最終的に購入したサイトがどこで、どの商品だった、というもの。
購入したサイトにはお客さま情報として登録され、
情報として分析対象になっていました。
しかし、この情報は過去のものであり、定型化して蓄積されていたわけです。
繰り返しになりますが、上記は、ビッグデータの専門家から見ると、
大胆で、誤解を招く恐れがある説明だと思います。
あくまでイメージをつかむためのものとして、参考程度に止めてくださいね。
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