「勧善懲悪」をテーマにする作品は、次のうちどちらでしょうか?
A:雨月物語(上田秋成)
B:南総里見八犬伝(滝沢馬琴)
答え:B
勧善懲悪で「かんぜんちょうあく」と読みます。
善事をすすめ、悪事をこらしめることです。
よい行いをする人が栄え、悪人はやがて滅ぶというわかりやすいストーリーで、
現代でも小説やテレビドラマ、映画などで人気のあるテーマです。
『南総里見八犬伝』は、全98巻、
1814年から28年を経て完結した雄大なスケールの勧善懲悪ストーリーです。
安西家に攻められて苦しんでいた里見家の愛娘、伏姫(ふせひめ)が
自害するところから物語が始まります。
その際、伏姫の体から「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌(てい)」という
8つの珠(たま)が出ました。
のちに、その8つの珠を因縁とした八人の武士が巡り会い、
やがて里見家に集まって家臣となります。
里見家を討とうとする大群に苦労しながらも勝利し、
8人の武士が里見家の姫とそれぞれ結婚するという
大団円で終わります。
対して『雨月物語』も江戸時代を代表する作品です。
怪奇的で幻想的な9篇の小説が5巻になっています。
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