「見ます」の敬語表現で正しいのは次のうちどちら?
A:拝見いたします
B:拝見させていただきます
解 説
「拝見させていただく」は、典型的な二重敬語です。
そもそも「拝見する」は、「見る」の謙譲語。
これだけで敬語表現になっているのに、さらに謙譲表現の「させていただく」を加えてしまっています。
最近は「させていただく」の乱用が多いと言われていますよね。
極端な場合は、こんな言い回しも・・・
「拝見させていただいたうえで、ご連絡させていただき、お打ち合わせさせていただければ幸いです」
耳障りもよくありませんし、「いただきすぎ!」と言いたくなってしまいます。
思い切って「させていただく」はカットして話をしてみても、意外とていねいな敬意は伝えられるものですよ。
とはいえ、「いただく」を付けたほうがよいケースもあります。
それは、相手が「~してくれた」という際です。
たとえば、
「わざわざ足を運んでいただき、ありがとうございます」
「教えていただいて助かりました」
など、相手の言動に対してつける「いただく」は、「自分のために~してくれた」という感謝の気持ちを伝える言葉です。
自分の言動に対してつける「いただく」は謙譲表現ですから、そもそも違うんですね。
答え:A
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