「お休みを頂く」は間違い敬語!

内館牧子氏の『カネを積まれても使いたくない日本語』、北原保雄氏の『問題な日本語その3』の両方で「間違った敬語」として指摘されていたのが、次のフレーズです。

本日はお休みを頂いております

お客さまから休暇中の同僚に電話がかかってきたとき、使っていないでしょうか。
実は、私も何の疑いもなく使っていました。

しかし本来、「頂く」は「もらう」の謙譲語。相手からもらったものに対して使う言葉です。
休みはお客さまからもらうわけではありません。
あえて「誰から休みをもらったのか」と言うなら、雇用主の社長でしょうか。

しかし、もうすでに十分にビジネス敬語として浸透しているフレーズと言えるかもしれません。
「過剰なへりくだり」が始まりかもしれませんが違和感を感じない人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、本来は「休みをとっております」「本日は休暇で不在にしております」などが正しいフレーズです。

 

 

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