「リバースモーゲージ」って何?

「リバースモーゲージ」の正しい意味は次のうちどちら?

A:老朽化が進んだ建物の大規模な改修工事のこと

B:高齢者を対象にした、自宅を担保にした金融商品


 

答え:B

 

リバースモーゲージは金融商品の一つで、
「高齢者を対象にした自宅を担保にした融資のしくみ」のことを指します。

今後は超高齢化社会が進んでいくことを背景にして、
最近、改めて脚光を浴びるようになってきました。

リバースモーゲージは、融資されるお金を一括または年金方式で受け取り、
契約満了期間、または死亡時に一括返済します。

「持ち家の自宅はあるけれど、現金が乏しい」という高齢者が、
自宅を担保にして融資を受け、自分の死後は自宅を金融機関が処分します。
一般的には、抵当権を行使して競売にかけるなどして、
融資したお金を回収するわけです。

ちなみに、英語での綴りは「reverse mortgage」です。
reverseは逆、反対、裏面、
mortgageは抵当、担保、借りたお金という意味になります。

通常のローンは、融資されたお金を少しずつ返済することで、
借入残高が減っていきます。
ところが、このしくみだと年月とともに借入残高が増えていきますよね。
年金方式でお金を受け取ると借入金額は増えていきますし、
年月とともに利息も増えていくからです。

そのため、リバースモーゲージ(逆のローン)と言われるようになりました。

親から子へ、代々、自宅を受け継いでいくのも歴史を感じられてよいですが、
親は親、子は子で住む場所が違うのも
現代では当たり前のライフスタイルですよね。

現役時代にローンで自宅を買って、引退後は自宅を担保に融資を受ける。
そして死後には自宅が違う人の手に渡る。
それなりのメリットがある金融商品ではないでしょうか。

とはいえ、金利や不動産価値の下落など、リスクがあるのもたしかです。
リスクはすべての金融商品にあるものですから、
十分理解したうえでかしこく利用したいですね。

 

 

 

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