プロジェクトのリーダーなど、依頼された大役を辞退したいときのフレーズでよいのはどちら?
A:身に余るお話ですが、私では役不足と存じます。
B:大変光栄に存じますが、若輩者の私よりも経験を積んだ先輩方にあたっていただいた方がよろしいかと……。
答え:B
大役を辞退したいときの基本は
評価に感謝しながらへりくだって断るです。
大役に抜擢されたことに対して感謝する定番フレーズは、
「身に余るお話ですが」「大変光栄に存じますが」です。
お断りの言葉は
「私ではかえって皆様にご迷惑をおかけしてしまいます」
「私など未熟者では、とても務まりそうもありません」
などもよいでしょう。
Aは「役不足」の誤用です。
断りの際に「役不足」を使う人もいますが、「役不足」の本来の意味は
「自分に割り当てられた役に対して不満を抱くこと」「その人の力量に比べて、役目が軽すぎること」です。
つまり、「役<自分」と受け取ったときに使う言葉。
「へりくだって断る」どころか、「もっといい役を持ってこい」と言っていると捉えられても文句が言えません。
もしAに近いフレーズを使いたいなら、「私では力不足と存じます」にしましょう。
「役>自分」という、へりくだった意味になります。
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