- 2013-11-22
- エトセトラ, ビジネス用語・時事用語, 日本語力向上ドリル
投資の際に目安となる「ROE」の日本語訳で正しいのは次のうちどちら?
A:総資本利益率
B:自己資本利益率
答え:B
ROEが自己資本利益率、ROAが総資本利益率です。
混乱しがちですよね。
ROE(自己資本利益率)は、名前の通り
自分の資本でどれだけ儲けたかを見る指標です。
単純な話にすると、
100円で1,000円儲けるより、100円で1万円儲けるほうが
「儲かった」と言えますよね。
経営者は「手許にある資金でどれだけ儲けられるか」を評価されますから、
ROEが高ければ高いほど「すばらしい経営者」「投資価値の高い会社」
となるわけです。
サラッと「手許にある資金」と書きましたが、
これが「自己資本」のことです。
つまり、株主が株式を購入するというかたちで投資したお金のこと。
一方、ROA(総資本利益率)は、
株主が投資してくれた自己資本に借入金を含めた金額です。
借入金は自分のお金ではなく、銀行など貸してくれた人のお金ですから
「他人資本」とも呼ばれます。
つまり、「総資本=自己資本+他人資本」なのですね。
ROAも投資判断に使われる指標です。
先ほどの例になぞらえましょう。
自己資本100円で1万円儲けるより、
自己資本100円と銀行からの借入金200円(合計300円)で3万円儲けるほうが
「儲かった」と言えるのではないでしょうか。
借りたお金200円を返しても、手許に2万9800円も残ります。
さて、意味がわかったところで、冒頭の「混乱しがち」問題に話を戻しましょう。
混乱の原因は、英語の略語という点ではないでしょうか。
そもそもは、次の略語なんですよ。
ROA=Return On Asetts(総資本利益率)
ROE=Return on Equity(自己資本利益率)
AsettsとEquityをきちんと覚えれば、混乱は避けられますね。
それが簡単にできれば苦労はしませんが…(^_^;)
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