- 2013-10-4
- エトセトラ, ビジネス用語・時事用語, 日本語力向上ドリル
株式市場で使われる「自社株買い」という言葉は、次のうち、どちらを指しているのでしょうか?
A:企業が自社の手元資金を使って、市場で株式を買い上げること
B:従業員が自社の株式を保有するための支援制度
答え:A
自社株買いとは、上場企業が市場で自社の株式を買い上げることです。
自社の株式を買い上げると、流通している株式数が減ります。
そのため、次のような効果が期待できます。
・一株当たりの利益が上昇するため、株主への還元策となる
・市場での需給が改善し、株価のてこ入れ策となる
・ROE(株主資本利益率)などが高まる
・自社の株式を割安と捉えているという市場へのアピール
円安や内需の回復などで業績が改善してきた企業が、自社株買いをすると報道されることもあります。
自社株買いは株価の下支えになると言われますから、株主にとってはうれしいニュースでしょう。
ちなみに、設問Bの「従業員が自社の株式を保有するための支援制度」は「従業員持ち株制度」のことです。
従業員への福利厚生、経営参加意識の向上などを目的に「従業員持株会」を設立して運営されます。
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