「兵は拙速を尊ぶ」の意味で正しいのは次のうちどちら?
A:兵士に必要な能力はさまざまあるが、なかでも足の速さが大切である
B:戦いは、作戦の出来不出来より、スピーディさが大切である
解 説
「兵は拙速を尊ぶ」で「へい は せっそく を たっとぶ」と読みます。
「作戦に多少の不備があっても、すばやく戦いを起こすことが大切」という意味です。
もとは孫子の兵法から生まれた慣用句です。
類義語に「兵は神速を貴ぶ」があります。
こちらは「兵を用いるには、一刻も遅疑せず、迅速に行動することが大切」という意味で、三国志から生まれた慣用句と言われています。
どちらも戦いのスピードの重要性について説く慣用句ですが、現在でも「ビジネスは戦略よりスピードが大切」と言われることがありますよね。
個人の仕事についても、「完璧主義で遅くなるより、70%の完成度でも早く仕上げるほうがいい」などと、名だたるビジネスパーソンが言っていたり。
完璧を目指そうとして身動きが取れない人なら「兵は拙速を尊ぶ」を座右の銘にするとよいかもしれません。
答え:B
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