「お屠蘇」の語源は?

「お屠蘇」の語源として知られている説は次のうちどちら?

A:鬼を退治して魂を蘇生するという意味から

B:身体を清めて煩悩を捨てるという意味から


 

解 説

 

まずは「お屠蘇」の読み方からですね。
「おとそ」と読みます。

お正月などに平たい盃に注いで、一口だけ飲む「お屠蘇」です。

お屠蘇の「屠」は、「はふ(る)」もしくは「ほふ(る)」と読みます。
身体を切り裂く、敵を打ち負かす、という意味です。

さらにお屠蘇の「蘇」は、悪鬼、鬼気を指していて、それを「ほふる」ことで魂を蘇生させるというのが、「お屠蘇」の語源と言われています。

ちなみに「蘇」は訓読みすると「よみがえ(る)」です。
死んだ人に再び命を宿ること、という意味。

「お屠蘇」は「邪気を払って魂を蘇らせる」のが目的で一口いただくわけですね。
つまり無病息災を祈るお酒というわけ。

 

ちなみに本来の「お屠蘇」は、薬草酒の一種です。

数種類の薬草を日本酒やみりんに一晩漬け込んで作られたのがお屠蘇ですが、最近では日本酒に代用されることも増えています。


答え:A

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