七歩の最? 七歩の才?

「七歩の■」の■に入る漢字は次のうちどちら?

A:最

B:才


 

解 説

「七歩の才」「しちほ の さい」と読みます。
「七歩之才」と書いて、四字熟語とすることもあります。

意味は「作詩の才能が優れていて、早いこと」です。

 

もとは、7歩歩く間に詩を作ったソウヒ(曹丕)という男性のエピソードからできた言葉です。

なぜ、ソウヒがそんなことをしたかと言うと、兄のソウショク(曹植)から「7歩歩く間に詩を作らなければ処刑する」と言いつけられたからです。

ソウヒは非常に才能に優れていたため、兄の嫉妬を買ってしまったんですね。

しかし、ソウヒは驚くべきことに、本当に7歩歩く間にすばらしい詩を講じました。
以下は、口語訳です。

豆を煮てスープを作り
味噌をこして汁にします
まめがらは釜の下で燃料となり、
豆は釜の中で泣きながら言っています。

私たちは同じ根から育った豆とまめがらなのに
どうしてそんなに私を料理しようとするのですか、と。

 

つまり、兄弟を豆とまめがらにたとえて、兄弟が傷つけ合う愚かさを訴えたわけです。

この詩から、「豆を煮るにまめがらをたく」という慣用句も生まれています。

「七歩の才」と「豆を煮るにまめがらをたく」はセットでインプットしたい言葉ですね。

 

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