- 2014-1-17
- エトセトラ, ビジネス用語・時事用語, 日本語力向上ドリル
「インバウンド効果」の説明として正しいのは次のうちどちら?
A:国内経済へのプラス影響
B:付加価値の高い観光・旅行の影響
答え:A
「インバウンド」を英語表記は「inbound」です。
英語辞書には、(1)本国行きの、(2)市内に向かう、とあります。
「外から中へ」といったイメージですね。
日本では、旅行業界で「インバウンド」とよく使われます。
この場合は、次のどちらかを指しているようです。
・海外から日本へ来る外国人観光客
・国内(特に地方の)旅行
国土交通省は2003年から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を行っています。
外国人の日本観光を盛り上げる運動です。
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/vjc.html
2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災など、
キャンペーンに影響する出来事はあったものの、
一定の成果を上げていると言えるのではないでしょうか。
ここに来て、「インバウンド効果」とよく言われているのは、
クールジャパン戦略や東京オリンピックによる外国人観光客数の増加が
期待されているからです。
一般的に、景気がよくなるとアウトバウンド(日本から海外への旅行)が
増えると言われていますが、
インバウンドで内需が拡大するほうがよいですよね。
「インバウンド効果」は、そんな内需へのよい影響を指して使う言葉なのです。
なお、「インバウンド」という単語自体は、観光業界以外でも使うことも
合わせて知っておきましょう。
特に「インバウンド営業」など使うことが多いようです。
これは、お客様から問合せをもらうことを主軸にした営業スタイルのこと。
反対に、テレアポなど積極的なアプローチを主軸にした営業を
「アウトバウンド営業」などと言います。
なお、IT業界などで「インバウンドデータ」などと言うこともありますが、
これは外部から受けたデータのことです。
いずれにしても、インバウンドは「外から中へ」というイメージで使われます。
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