百人一首「ちはやぶる〜」

百人一首の問題です。次の歌は、何について歌ったものでしょうか?

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
かわくれなゐに 水くくるとは

 

A:竜田川に紅葉した葉が流れていて、真っ赤に染まっている

B:川の流れのようにいろいろなことがある人生


 

答え:A

 

ちはやぶる 神代(かみよ)も聞かず 竜田川(たつたがは)
からくれなゐに 水くくるとは

 

プレイボーイで有名だった在原業平の歌です。

「不思議なことが多かった神代の昔にも、聞いたことがないことだ。
竜田川が真っ赤に水を染めているとは」という意味です。

実際には、水が赤くなっているのではなく、紅葉の葉が流れている様子を、
水を染めていると見なして表現しています。

 

また、先に「聞いたことがない」として、「~とは」と後で説明する
倒置法を用いていて、インパクトを強めています。

 

百人一首の中でも、有名な歌なのがわかりますね。

 

竜田川は冒頭で紹介した竜田山のほとりを流れる川です。
今でも紅葉の名所として知られています。
竜田川がからくれなゐに水をくくる季節も、もう少しですね。

 

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