- 2013-7-26
- エトセトラ, ビジネス用語・時事用語, 日本語力向上ドリル
- 社会問題
最近、マスコミで取り上げられることの多いTPPを日本語で言うと、次のうちどちらでしょうか?
A:自由貿易協定
B:環太平洋戦略的経済連携協定
答え:B
設問の答えAの自由貿易協定は、FTAと呼ばれるもので、
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)はFTAの中の一つです。
FTAは複数の国や地域が、関税などを引き下げたり、撤廃することで経済をより連携させることを目的としています。貿易が円滑にできるようになると、サービスや人の移動など、さまざまなメリットがあると考えられています。
TPPは太平洋地域の複数の国で結ぶ自由貿易協定のことで、シンガポール、オーストラリア、マレーシア、アメリカなどが参加しています。
日本では、参加するかしないか、選挙での政策の焦点にもなりましたが、
参加にはメリット・デメリット双方があるからです。
一般的に言われるメリットは、日本製の自動車が売れるなど、輸出面に大きく貢献することです。外国製の安い商品が手に入りやすくなるとも言われています。
一方で、TPPのデメリットは農産物です。
たとえば日本は外国から米を輸入する際に高い関税をかけています。
そのため、日本産の米が守られているのですが、関税が撤廃されてしまうと、
外国産の米が安く輸入できてしまいます。
これが原因で、農業が大打撃を受けると恐れられているわけです。
安いお米が手に入るのはありがたい話ですが、一方で日本の農家が成り立たなくなると、
食料自給率も下がってしまいます。
物事には両面があるとはいえ、難しい問題ですね。
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