「空目」の読みで正しいのは次のうちどちら?
A:そらめ
B:からめ
解 説
「空目」で「そらめ」と読みます。
ネットなどで見かける言葉ですよね。
てっきり造語だと思い込んでいたのですが、実は昔からある言葉だとか。
ちゃんと広辞苑にも記載されていました。
(1)見えないのに見えたように思うこと。また、見誤ること。
(2)見て見ないふりをすること
(3)黒目を上にあげて見ること。上目。
(4)どこを見るともない、うつろな目つき
あの『源氏物語』にも「空目」を使った和歌があります。
光ありと 見し夕顔の 上露は たそがれ時の 空目なりけり
光源氏が夕顔と顔を合わせて、自分の顔を身近に見た感想、幻滅していないかどうかを聞いた際の返歌です。
美しい光と思って見た夕顔にある露のように美しいあなたは夕暮れ時の見間違いです。
ざっくりとした訳です。
広辞苑の(1)の意味で「空目」を使っていますね。
冗談ぽく突き放す歌なのがイメージできるでしょうか。
いたずらっぽい女性の顔が目に浮かびます。
gooランキングには「パッと見て思わず空目してしまう言葉ランキング」という記事がありました。
1位は「トレイ」と「トイレ」だとか。たしかに・・・。
答え:A
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