「小田原評定」の正しい意味は次のうちどちら?
A:同じ専門分野について意見を言い合う評論家仲間
B:長くて、なかなか決定しない相談、会議
答え:B
小田原評定で「おだわらひょうじょう」と読みます。
評定は人々が集まって評議し、決定することを言います。
小田原は神奈川県にある小田原城のことです。
1590年、豊臣秀吉が北条氏の小田原城を包囲し、攻めました。
対する北条氏政・氏直は家臣らとともに戦術について話し合いましたが
なかなか結論が出ず、とうとう降されてしまいます。
このことから、長々と話し合うわりに、なかなか結論が出ない相談や
会議を指して「小田原評定」と比喩的に使うようになりました。
似た意味の言葉で「会議は踊る、されど進まず」があります。
これはナポレオン戦争の戦後処理などを話し合うウイーン会議の結論が
なかなか出なかったことが語源のようです。
会議が踊るという表現は、日本人にとってイメージしづらいですよね。
ヨーロッパ各国の利害調整に時間がかかったそうですが、
その外交交渉より、同時に開催されていた晩餐会や舞踏会のほうが
目立っていることへの皮肉だったようです。
文化の違いはあれど、会議が長引くのは世界共通、ということでしょうか。
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