欧州が採用する「付加価値税の軽減税率」の説明として正しいのは次のうちどちら?
A:低所得者への負担軽減を図るため、食料品など生活必需品の税率を低く抑えるもの
B:納税者の所得ランクに合わせて税率を設定し、負担軽減を図る税率
答え:A
現在、日本では消費税率8%とすべて一律ですよね。
ところが、ヨーロッパの付加価値税(日本の消費税にあたる制度)などは、対象となるモノに対してそれぞれ税率が定められています。
食料品など生活必需品は税率を低く抑え、贅沢品には高い税率を課しているわけです。
この仕組みだと、低所得者への負担軽減になりますよね。
ただし、問題がないわけでもありません。
まず、そもそも「生活必需品とは何か?」という論議がありますよね。
一度に複数のモノを買い物したときに、消費税額を含めた支払額がわかりづらくなるのも問題でしょう。
また、消費税の納税手続きをする企業にとっては作業が煩雑になってしまう点も挙げられます。
日本の場合、購入合計額に消費税率を掛けるタイプの請求書が多く、フォーマット変更の必要もあります。
ちなみに、商品ごとに税率と税額を記入するタイプの請求書を「インボイス」といい、このフォーマットに変更する必要があるわけです。
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