けりをつける? けさをつける?

物事や事態がが終結するという意味で「■■をつける」という表現があります。
■■に入る単語は次のうちどちら?

A:けり

B:けさ


答え:A

 

「けりをつける」は終結させるという意味です。

よく使う言葉ですが、改めて「けりをつける」の「けり」って何でしょう?
と問われると、言葉に詰まってしまいませんか?

「けり」は、古語、特に和歌に由来する言葉です。
和歌は助動詞「けり」で終わるものが多いですよね。

花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり

百人一首に収録されている和歌のひとつです。

桜の花を誘って散らす嵐の日の庭は、花びらが雪のように降っているが、
本当にふりゆくものは自分の身であったよ

春の季節に悲しくなるような歌ですね。
桜を見て、自分の年老いた姿をふと悲しんでいます。

つまり、「けり」は「そういうことだったなあ」「感慨深いなあ」という
ニュアンスで使われる文末の助動詞なのですね。

この過去のことを思い返すような助動詞から、「けりをつける」という表現が生まれました。

 

 

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