「〜になります」の用法に注意しよう

最近、「なります」の誤用が増えています。

ビジネスシーンでも「こちらが我が社の新商品になります」などという言葉を耳にしませんか。

アナウンサーがテレビで使っているシーンも見かけますから、すでに広まっていると言えるのかもしれません。

しかし、「こちらが我が社の新商品です」が正しい日本語です。

ちなみに、広辞苑では「なる」を次のように記載しています。
(1)無かったものが新たに形ができて現れる
(2)別のもの・状態に変わる
(3)行為の結果、完成する
(4)高貴の人の行為を表す

いかがでしょうか。「なります」に「~です」という意味はありません。
「成る」という意味だけです。

「~です」を「~になります」と言い換えるのは、そちらのほうがより丁寧になるという誤解から生まれたのかもしれません。

言葉は変わっていくものですから、すでに認知されつつある用法を完全に否定することはできませんが、書き言葉ではまだまだNG。
「~です」と書きましょう。

 

 

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