「魚のあぶらが乗る時期」の「あぶら」はどちらの漢字が正しい?
A:油
B:脂
答え:B
普段は何となく使い分けているかと思いますが、改めて問われると、
違いを説明するのは難しいですよね。
油は液体状のもの、もしくは植物や鉱物に由来するものに使う漢字です。
ごま油、水に油を注ぐ、油を売る、油炒めなどです。
油に水というときも、この漢字を使います。
一方、脂は固体状のものや主に動物性のあぶらに使う漢字です。
脂汗、脂ぎった、脂っこい、脂身などです。
「脂が乗る」の意味は魚や鳥の脂肪が増しておいしくなることです。
転じて、仕事の調子が出てくることを指すこともあります。
「あぶら」を使った慣用句はたくさんあります。
油が尽きて火消ゆ
生命がなくなって死ぬ、資本が尽きて商売をたたむ
油に水
質の異なったもので不似合い、互いに溶け合えないたとえ
油を売る
無駄話で時間を過ごす
油を差す
物質的、精神的に応援して元気を回復させる
油を絞る
金銭などを手に入れるのに苦しい思いをする、厳しく叱る
油を注ぐ
物事の勢いや感情などに働きかけて、いっそう盛んにする
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