個人宛ではない封書を郵送する際などに、会社名や部署名につける「御中」。
これを何と呼ぶでしょうか。
A:敬称
B:脇付
答え:B
「脇付」で「わきづけ」と読みます。
広辞苑には「書状の宛名の左下に書き添えて経緯を表す語」という説明がありました。
「御中」の他には、下記のような脇付もあります。
・目の上の人に宛てる…侍史(じし)
・両親などに宛てる…膝下(しっか)
・同等または目下の人に宛てる…貴下(きか)
・一般に宛てる…机下(きか)
最近では使われることが少なくなった脇付ですが、業界によっては今でも頻繁に使われているんですよ。
業界独特の脇付もあるとか。
よく知られているのは、医療業界の「御侍史」「御机下」です。
http://kango-oshigoto.jp/media/article/71/
とはいえ、やはり広く知られ、今でも使われているのが「御中」ですよね。
もともとは「組織の中の人へ」という意味だとか。
「中」を丁寧にするため、「御」をつけたのが「御中」というわけです。
ネット上には、「ホームページの向こう側にいる、企業の担当者」という意味で「中の人」などと使ったりしますが、意外と昔からある言葉なんですね。
なお、封筒の表書きに書く「○○在中」なども「脇付」の一種です。
封筒だけに書くので「外脇付」と呼ばれることもあります。
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