限定正社員って何?

新しい働き方「限定正社員」の説明として正しいのは次のうちどちら?

A:雇用契約で、職務や勤務地を定められた社員

B:雇用契約で、雇用期間を定められた社員


答え:A

アベノミクスの成長戦略として、雇用制度改革が挙げられています。 その中で大きな議論となっているのが「限定正社員」です。 正社員は通常、 雇用の際に(職務)や(勤務地)などを定めないで採用されます。 「入社時は経理職、その後営業職」「東京本社から北海道支社に転勤」 といった話はあちこちで耳にしますよね。 しかし、世界的に見るとこの雇用形態は珍しいことのようです。 雇用契約を結ぶ際に職務や勤務地を定められるとのこと。 一方、日本には契約社員という制度がありますよね。 これは「半年」「1年」などと(雇用期間)を定めて契約を結ぶ形態です。 期間終了後には契約満了となるか、契約更新になります。 契約社員の場合は、(職務)や(勤務地)を定めることがあるのですが、(期間)も定められている分、どうしても「雇用の安定性」に欠けます。 これを解消するため、(期間)を定めず、(職務)と(勤務地)を定める「限定社員」制度が考えられたわけです。 これなら、安心して働き続けられますよね。 ただし、デメリットもないわけではありません。 たとえば「職務は洋菓子店の販売」「勤務地は北海道点」という契約で限定社員になったとします。 しかし、その企業が洋菓子店経営という事業から撤退した場合、あるいは「不採算店の北海道店を閉鎖」という場合、仕事がなくなってしまうのです。 正社員ならば(職務)や(勤務地)を変えることで雇用を継続できますが、限定正社員は解雇の可能性が高くなってしまいます。 どんな制度にもメリット、デメリットはありますが、議論を深めて、よりよい制度を探ってほしいものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

登録無料 2分でわかる!日本語向上ドリルメールマガジン

関連記事

ページ上部へ戻る