「電力システム改革」って何?

「電力システム改革」の説明として正しいのは次のうちどちら?

A:2000年からスタートされた電力自由化

B:2015年から段階的に行われる電力供給システムの改革


答え:B

 

2000年にスタートした電力市場の自由化は、
独占的だった電気事業への新規参入を促して競争原理を働かそうとしたものです。
原則として、向上やオフィスなど大口需要家に対して、
誰でも電力供給事業者になることができるようになりました。

 

しかし、新規参入者のシェアを見ると約4%と、
十分な競争ができているとは言えない状況が続いていました。

 

この状況下で起きたのが2011年の東日本大震災です。
電力供給に支障が生じたことなどで、電力供給体制を見直す声が高まってきました。
そこで今後の大規模な制度改革として提唱されたのが「電力システム改革」です。

 

制度の骨子は、「小売前面自由化」「市場機能の活用」「送配電の広域化・中立化」で、
2015年から2020年を目処に、段階的に行われることになっています。

 

この電力システム改革の本格化をにらんで、参入者が増加傾向にある点にも注目です。
トヨタ自動車の子会社や三井物産、日本製紙も事業者登録をしたとの報道もありました。

このような新規事業者をこれまでは「特定規模電気事業者(PPS)」と呼ばれていましたが、
新電力」と呼ぶことになったのもインプットしておきましょう。
経済産業省が認知度の向上を目的として決定した呼び名です。

 

 

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