カタカナ語は伝わらないと心得よう

71歳の男性がNHKに対して141万円の慰謝料を求める訴訟を起こしたニュースが報道されたことがあります。
外国語の乱用で内容を理解できず、精神的苦痛を受けたということです。

これを受けて、NHK会長も記者会見で「外来語が多いという(印象を持つ)のはある」としたうえで、番組制作はガイドラインを踏まえたものなので、法的な問題はないという見解を示しました。

訴えを起こした男性は、「リスク」「システム」「トラブル」「ケア」などの外国語が多用されていること、番組名にも「BSコンシェルジュ」「スタジオパークからこんにちは」「ほっとイブニング」などカタカナ語が多く使われていることを指摘しています。

公共放送である以上、視聴者の大部分が理解できる言葉で制作するのがよいのかもしれません。

が、「視聴者の大部分が理解できる言葉」をどう判断するのか…。
ここに難しさがありますね。

男性が指摘した外国語は、私個人は理解できるものでしたが、自分の両親、祖父母が…、と考えると、たしかに行きすぎている感じもします。

各番組で視聴者ターゲットが違うので、その中でターゲットに合わせるのが基本だとは思いますが、ニュース番組など視聴者層が広い場合は、外来語の取り扱いにも気を配ったほうがよいのかもしれませんね。

文章を書く際のヒントになりそうなニュースでした。

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