- 2016-2-29
- 伝わる文章テク
主語がわかりづらいと、文章の意味が伝わらず、全体的にちぐはぐな印象を与えてしまいます。
長年、体操競技を行ってきた彼は、逆立ちは難しいことではない
この文章は、主語が「彼は」か「逆立ちは」なのかがわかりません。
文章を極力、変えずに主語を明確にするには、次のような書き換えができます。
「逆立ちは」を主語にした場合です。
長年、体操競技を行ってきた彼にとって、逆立ちは難しいことはではない
一方「彼は」を主語にすると、それに見合う述語にする必要があります。
長年、体操競技を行ってきた彼は、逆立ちを簡単に行う
以上は「文章を極力変えない」ことを前提にした書き換えです。
文章を変えてもよい場合は、次のような書き換えもよいでしょう。
彼は長年、体操競技を行ってきたので、逆立ちを簡単に行う
この文章が、もっともシンプルかと思います。
基本的に「~にとって」を使うのは、「~」が特別なケースだと強調するケースです。
それはただの石ころだが、彼にとって何よりも価値のある宝物だ
他の人にとっては何の価値もないが、「彼だけには」というニュアンスが強調されます。
このようなケースを除いて、主語は「~は」とシンプルにするのが基本です。
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